これまでイベントや展示会というと、開催自体に目標が置かれ、その後の効果検証はアンケート等のみに留まっていました。口コミを活かしたり、次の来場を促したりというところまで手が届いていなかったのです。
今では口コミサイトや、SNSなどのソーシャルツールを活用することで、より効率的な広報、効果検証ができます。展示会出展やイベントを開催する際には、積極的にソーシャルツールを活用しましょう。
CGM(Consumer Generated Media)とは、ブログや口コミサイト、SNSといった、一般消費者が参加することができるインターネットメディアのことです。
従来マーケティングというと企業が消費者に対して一方的に情報を流すというものでしたが、CGMが出てきたことで、消費者同士がお互いに情報交換できるようになりました。
ここではこうしたCGMのなかで、近年特に注目を集めているSNSについてご紹介します。
SNSはCGMの中でも特に拡散力があります。展示会への出展やイベントを開催する際には、こうしたSNSの拡散力を効果的に活用し、イベントの告知や、集客率のアップを図りましょう。
目的 | イベントの告知、認知度の向上、集客率アップ |
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施策 | 公式アカウントでのイベント告知 |
目的 | 来場者の満足度向上、自社ブースへの集客率アップ |
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施策 | ライブ配信、ハッシュタグ利用したSNSへの投稿 |
目的 | 効果の可視化・検証 |
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施策 | 自社HPにてイベント内容を投稿、来場者数の検証、特定ワードの出現数の計測 |
イベントのコンテンツや、展示会の展示内容を事前にSNSに投稿しましょう。
特に展示会の場合、来場者の時間は限られているので、事前に自社ブースの魅力や、特に力を入れて告知したい目玉の展示品について投稿することで、集客率のアップにつながることができます。
来場者が行きたいと思うような魅力的なコンテンツを投稿することで、既存の顧客だけではなく、新規顧客の来場も促すことがきます。
イベントや展示会当日までにどのような準備を行っているのか、その準備の様子を投稿しましょう。
打ち合わせやパネル準備など、運営側の様子を伝えることで、参加者に親近感や臨場感を味わってもらうことができます。
イベント当日は、会場や来場者の様子、また自社ブースがどれだけ盛り上がっているかなどを、リアルタイムで投稿しましょう。
展示会は特定の業界やテーマに沿って開催され、また来場者の多くが情報収集を目的に参加します。そのため、イベント内容に沿った情報やコンテンツを投稿することで、より情報が拡散されやすくなります。
たとえばAIに関するイベントに出展する際、自社の展示内容だけではなく、最新のAI情報や業界の動向について投稿することで、イベント終了後も、情報収集としてアカウントを活用してもらえ、顧客とのタッチポイントを維持することができます。
イベントに複数回参加している場合は、過去の参加者の声を積極的に投稿しましょう。良いコメントも悪いコメントも両方載せることで、参加者により親近感を持ってもらえます。
またSNSを活用し、次回以降どのようなイベント企画してほしいか、アンケートを集めることもできます。このようにSNSを活用することで、来場者と直接コミュニケーションを取ることができます。
会場までの行き方や、会場周辺の情報、そして会場内にどのような施設があるかなどを投稿しましょう。特に会場が分かりにくい場所にある場合、写真と一緒に会場までの行き方を案内すると非常に親切です。
CGMの効果検証は、主に、ブログや口コミサイトなどから、反響の声を集めるものや、ブログパーツや掲載記事に計測タグを用いて、アクセス数を測定するというものもあります。これらは、マーケティングデータとして今後の製品開発やイベントに役立ちます。
最近では、ツイッターでも効果測定するサービスも出始め、数値やフォロワー、特定ワードの出現数などの計測ができるものもあります。